1⃣はじめに
決算整理仕訳を初めて勉強すると
「仕・繰・繰・仕(しっくりくりし)」と覚えるように指導されます。
正確に書くと
(仕 入)〇〇(繰越商品)〇〇←期首商品棚卸高
(繰越商品)〇〇(仕 入)〇〇←期末商品棚卸高
となります。
でも、どうしてこのような不思議な仕訳をするのでしょうか?
2⃣目的
この仕訳の目的は
仕入勘定で売上原価を算出して
繰越商品勘定の残高(貸借差額をいいます)を期末商品棚卸高に修正するいためです。
3⃣売上原価
売上原価とは、売り渡した商品の仕入れ原価をいいます。
売上原価は「期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高」で計算されます。
仕入勘定の借方には、当期に仕入れた金額が転記されています。
その仕入勘定に仕・繰・繰・仕を転記すると
借方では当期仕入高と期首商品棚卸高が転記されます。
反対側、貸方には期末商品棚卸高が転記されます。
すると仕入勘定の残高(貸借差額)が売上原価になるのがわかると思います。
ぜひ、T勘定を書いて確認してみてください。