· 

宅建試験受験生のための「暗記法」(宅建合格講座)

1⃣問題をやって暗記する?

受験予備校で、推奨されるのが「過去問をやって覚える」という方法です。

しかし、そもそも問題文は暗記用に作られていません。問題文が国語的に難解だったり、長文もあります。問題練習には、問題に慣れるという効果と自分の弱点を発見するという効果はありますが、重要事項の暗記には役立ちません。

また、最近の出題傾向として”過去問の焼き直し問題”は減少傾向にあります。「宅建業法と法令上の制限を中心に過去問を回せば合格できる」という良き時代は終わっています。

【蛇足】

簿記学習の場合ならば「問題をやって覚える」という方法は効果があります。なぜなら、簿記学習のポイントとは、問題を見たら、手が自然に動くようなるまで訓練、練習することだからです。書く訓練が絶対に必要なのです。

2⃣暗記カードで暗記する

本塾では、暗記カードを自分で作り、スキマ時間に何回も繰り返す方法を推奨しています。

時々見かける例として、表に過去問の問題文を書き写し、裏に回答、解説を書き写す方法です。これは、暗記カードの作成に多くの時間を費やすだけで重要なことは覚えられません。(単に、過去問の問題と答えは覚えてしまうだけです)

3⃣暗記カード作のポイント

・暗記カードにすべき事項は、主に「数字」と「定義」です。

・暗記カードは、自分で作成しましょう。

・文章は、可能な限り短文にしましょう。

・自分の言葉で書くようにしましょう。

4⃣暗記学習のポイント

実は、暗記法は暗記カードに限ったことではないのです。

暗記学習のポイントは、同じことを何回も繰り返すことです。

カードでもノートでも何でもよいのです。

ただし、暗記事項は厳選し、ポイントだけを暗記しましょう。

たとえば、算数でいえば九九や公式、英語なら単語、熟語、語法などです。

「問題と答え」を覚えても役に立ちません。