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資格の企業内活用法

1⃣企業が宅建資格の取得を勧める理由

最も多いのが、法律で資格を持っている者を置くことが義務付けられいるからというものです。宅地建物取引士などは、そのよい例です。

また、会社の業務に関する知識や能力を身に付けてほしいからという場合もあります。この場合は、資格取得が本当の目的ではないのですが、資格取得を目標とすることでモチベーションをあげているのです。

2⃣資格取得のメリット

資格のにもよりますが、多くの場合、有資格者に業務独占が与えられています。たとえば、宅地建物取引士なら重要事項の説明、弁護士なら訴訟代理、司法書士なら登記申請代理などです。有資格者以外がこれら独占業を行うことを法律が禁止しているのです。「誰でもできるというわけではない」というところに価値があるのです。そして、有資格者が少なければ少ないほど、その希少価値が高くなります。その独占業務が社会的ニーズの高いものであれば一層価値が上昇します。

また、資格があればライバルが少ないので独立開業しても成功する可能性が高くなります。たとえば、誰でもできる「ラーメン屋」などとはちがってきます。

3⃣資格の企業内の活用法

特に注意したいのが「自信過剰」にならないことです。実力が伴っていればまだ良いのですが、そうでない場合は顰蹙をかうことになります。「能ある鷹は爪隠す」という諺を肝に銘じて欲しいのです。

ただ、会社や上司がピンチに陥ているときは、最大のチャンスです。資格取得のために学んだことを使ってそのピンチを救うのです。問題を解決してあげるのです。昇給・昇進は間違いありません。

しかし、これは簡単なことではありません。「試験に合格すれば良い」という考えで勉強していたのでは役に立ちません。受験勉強の時から、その時に備えておく必要があります。特に宅建試験の受験勉強は、不動産取引に関する法律を中心に学びます。企業内だけではなく、日常生活でも使える知識が盛りだくさんです。