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宅建士試験情報(試験内容・難易度)

宅建士試験

受験資格

誰でも受験できます。

試験日

毎年10月の日曜日に行われます。

(令和5年は、10月15日)

試験時間

午後1時から午後3時までの2時間です。

試験方法

四肢択一の50問でマークシート方式です。

試験科目

  • 試験科目

    • 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。(通称、その他の分野)
    • 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。(通称、民法等)
    • 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。(通称、法令上の制限、具体的には、都市計画法、建築基準法、土地区画整理法、宅地造成等規制法、農地法、国土利用計画法です)
    • 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。(通称、その他の分野、具体的には、不動産取得税、固定資産税、印紙税法、所得税法、相続税法です)
    • 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。(通称、その他の分野)
    • 宅地及び建物の価格の評定に関すること。(通称、その他の分野、具体的には不動産鑑定評価基準、地価公示法です)
    • 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。(通称、宅建業法、なお品確法、瑕疵担保責任履行法を含みます)

    ※出題の根拠となる法令は、試験を実施する年度の4月1日現在施行されているものです。

試験科目は、多いように見えますが、民法等14問、宅建業法20問で50問中34問を占めており、この2科目を中心に準備をするとよいでしょう。(他の法律の出題数は0~3問程度です)

合格発表

毎年11月下旬から12月初旬に行われます。

(令和6年は、11月26日)

合格者には、合格証書が郵送されます。

合格基準点(50問中)と合格率(%)

令和元年   35問(17%)

令和2年

10月    38問(17.6%)

12月    36問(13.1%)

令和3年

10月    34問(17.9%)

12月    34問(15.6%)

令和2年と令和3年は、新型コロナ禍の影響を受けて、受験生を10月と12月の2回に分けて行われました。

令和4年   36問(17%)

令和5年   36問(17.2%)

令和6年   37問(18.6%)

難易度

1⃣難易度を決める要素

試験の難易度を決める要素について検討してみます。

1⃣受験資格

受験資格として最も多いのは学歴でしょう。高卒以上、大学の教養課程修了、大学院修了などがあります。一般論として、受験資格がなく誰でも受験できる試験より、厳しい受験資格があった方が難しい試験と評価されます。

2⃣合格率

一般に、合格率が低い方が難しい試験と評価されます。

3⃣試験時間

試験時間が長い試験の方が難しい試験と評価されます。

4⃣試験科目

試験科目が多い方が難しい試験と評価できます。

5⃣試験方法

 マーシート方式よりも記述式、論文式の方が難しい試験と評価できます。

2⃣宅建試験

宅建試験の上記5要素考えてみましょう。

1⃣受験資格

宅建試験には受験資格はなく誰でも受験できるので、やさしい試験といえるでしょう。

2⃣合格率

宅建試験の合格率は17%前後で推移しており、決して低いとは言えず、やさしい試験だといえます。なお、司法書士の合格率が数%、行政書士が10%前後です。

3⃣試験時間

2時間で終わる試験なので、やさし試験といえるでしょう。

4⃣試験科目

宅建試験の試験科目は、実態として権利関係、宅建業法、法令上の制限の3科目であり、試験科目としては少ないほうなので、やさしい試験といえるでしょう。

5⃣試験方法

宅建試験は4肢択一のマークシートだけで記述、論文試験は課されません。やはり宅建試験はやさしい試験といえそうです。

3⃣結論

以上、検討した結果は「宅建試験はやさしい」ということです。

しかし、学生の期末試験よりも難しい試験であることに注意しなければなりません。

試験の性格がまったく異なります。期末試験は合格させる試験であり、宅建試験は落とす試験なのです。それは合格率を見れば一目瞭然です。

宅建試験はやさしいi試験ですが試験ですが、一夜漬けで合格できるほど甘くありません。衣食住に関わる重要で高額な不動産の取引に関与するわけですから当然です。

 

(注)宅建試験は、4肢択一試験なので必ず4分の1の確率で正解になります。運が良ければ勉強しなくても合格できます。